「ちょっと前からみんなで卒業式になんか言いたいねって話してたんだよ〜」

「そうなの?」

「うん!小鳥遊さん超可愛いし、なのっちも理想高いよね〜」

「本当だよな!小鳥遊さんの正体…っていうのか?この姿なのっちは知ってたの?」

「うん。まぁね……」

「なんで知ってたの?」

「えーっとね、小鳥遊さんが具合悪くなってるときに保健室に寝てたからさ、ほら…めがねとか取ってたし…ね?」

「そうですね…あはは」



あくまでもメイドカフェでっていうのは言わないようです。



「…じゃあみんながせっかくこういうことしてくれたし……ここで」

「?」

「夕凪ちゃん」

「…はい」

「夕凪ちゃんが大学卒業したら……僕と結婚してください」



け、結婚……?


へ?結婚?!



目の前にはキラキラ光る指輪。


私みたいな子どもに似合わないもの。



「先生……っ」

「泣かないでよ…。返事は?」

「……はいっ!」



私が返事をした瞬間、みんなが拍手をしてくれた。


こんな幸せでいいのかな……私。


先生と結婚だなんて…そんな幸せすぎること正直考えてなかったな。


けどそれ以上のことなんてないから返事は決まってますよ。


先生と幸せになりたいです。