「なのっち…」

「ん?」



クラスの子が立ち上がって先生の名前を呼んだ。



「小鳥遊さん」

「えっ…?!」



私の腕を掴んで教卓にいる先生の隣に並ばせた。


私は意味がわからなくて思わず涙が止まった。


…え?なに?!



「なのっち、小鳥遊さん!お幸せにねっ」

「「お幸せに〜!」」

「…へ?」

「ど、どうしたのみんなして…」



今私たちクラスの全員からお幸せに…って言われたよね??



「なのっちと小鳥遊さん付き合ってるんでしょ?みーんな分かってたよ」

「「え?!」」



う、嘘でしょ……?!


何で?!



「だってなのっち分かりやすいし」

「小鳥遊さんにだけ甘いしな?」

「そんなことないでしょ?!」

「文化祭は二人でいなくなるし…」

「今朝は小鳥遊さんにだけ花つけてあげてるし!」



……まぁたしかにそうだけど。


みんなにバレるってある!?