っえ。この人おじさんと戦っているなかなかこんなにも冷静に話してたの。

つ、強!!

そうこうしているうちに、いきなりおじさんがバンとその人のことを押し、逃げ出した。

「あの~。えっ。あーーー。」

そうだった。
足が動かないのを忘れて、動き出したから、明日みんなに笑われるような傷が…って。

あれ?
できない。
てか、ふわっと反対に押されたような。
そっと、目を開けて見ると、

「大丈夫?」

この人が、助けてくれたのか。

「ハァー」

良かった。

そう思うと、一気に体の力が抜けて、地面に座り込んでしまった。