その日の夜母から電話が掛かってきた。
「はい。もしもし?お母さん?」
『奈々……。』
母の声はだいぶ低く、何かあったんだ。
それも悪いことが………
そう感じさせるほど低く……震えていた
「どしたの。お母さん。」
平然を装っていたけど、声が少し震えてしまった。
『奈々………。雅から手紙が届いた。』
はやいな。もうそろそろ……
「ケリをつけなきゃいけないんだな。」
思っていたことを口に出していた
らしくお母さんが向こう側で息を
飲むのが分かった
『奈々………。っ…。3ヶ月後に一人で恐忌の倉庫に来いって。じゃないと
大切なやつを全員殺すって。』
雅は動き出したんだ。本当は皇華として
戦いたいけど………。大切な人を失いたくない。
これ以上、誰も失いたくない
「分かった。ありがとう。お母さん。」
『奈々……………。』
「心配しないで!もう迷惑はかけない。
決着をつけるから。」
『ん。分かった。気をつけてね。』
「うん。じゃあね。電話ありがと」
電話をきるとため息がでる。
でもお母さんが聞かなかったことに
少し安心した
隆弘も金煌も皇龍も家族もーー
私から離れていくのかな。
今度こそ、決着をつけるから。
それまではーーーーーーーー
みんなといさせてください