ー奏sideー


奈々は今、俺の腕の中で泣きながら
寝ている。



俺は金煌を許さない。




深い闇にいる奈々を傷つけた。



奈々の過去を知っている皇龍はこの事実
を許すわけないだろう。



「菜摘。奈々に付いといてやれ。」



「ん。了解。」



俺は可愛すぎる奈々を菜摘に渡した。




健太も智も陸斗も殺気に満ち溢れていた



俺は金煌の総長に近づいて低い声で殺気を出しながら訪ねた。



「てめぇら。なんで奈々を傷つけた!
なんで奈々を裏切った?昨日姫になったばっかじゃねぇか!


なんで奈々を信じない!


俺らはお前らを許さねぇ。絶対にな!」



金煌の総長が口を開いた。



「姫華がお前たちと仲がよくて
俺らには見せなかった笑顔を見せて、


姫華が本当の仲間か確かめたかったんだ





すまなかった……。」





今の言葉を聞いて俺は殴ろうとしたが
陸斗が金煌の総長の前に行って……






殴った





「ふざけんじゃねーよ!お前らなんかに
奈々みたいな姫は合わねぇ!


だからお前らは世界レベルに
なれねぇーんだ!



お前らは一生弱いままだ!」