指定されていた場所に行くと
一人の男子生徒が待っていたんだ。
確か名前は谷口 雅(タニグチ マサ)
どこかの族に入ってたとか?
うーん……なんか、大輔さんが前言ってたような気がする……
私はこの時どうすれば良かったの?
どうしたら隆弘を守れたの?
どうしたら隆弘は殺されずにすんだの?
「あの…。私に何か用がありますか?」
雅さんに恐る恐る聞いてみた。
するとくるっと振り返った顔を見て
ビックリした。
だってイケメンさんなんだもん!
イケメンさんが何の用かな?って思ってたら雅さんが口を開い。
「お前、俺の女になれ。」
へ?
おんな?オンナ?オンナ?女?
「えーっ!って、どーゆーうこと
なのか、分からないんです。」
いや、そもそも女の子ですから!私!
もしかして女の子に見えなかったって
ことなのかな!?
変なこと考えてたら雅さんが
「俺の彼女になれ。」
あ、そーいうことか!じゃ、なくて!
「ごめんなさいっ!私、付き合ってる人がいるんです……」
パッと顔をあげたらひどく冷めたような
目をした雅さんがいたんだ。
怖い暗いオーラを出した雅さんが。
「あ……の雅さん?どうかしましたか?
私、雅さんを傷つけるつもりはなくて」
そうやって謝ってたら雅さんが
手を引っ張ってきた