「二人とも落ち着こう。隆弘、このまま
皇龍の倉庫に行くがお前も来るな?」



有無を言わさないような殺気を出している大輔さんに負けたのか隆弘も頷いていた。



「車は手配済みだ。あと………奈々も
話さなきゃいけないことがあるだろう?

みんなに伝えることが。」



葵さんが大輔さんに被さるように
私の方を見つめていた。



「…………………」



黙ったまま下を向いて唇を噛み締めていると、大輔さんのため息が聞こえた



「奈々が言うことは奈々に任せる。
だが、俺は菜摘と奏には言っておいた
方がいいと思うがな。」



大輔さんは瞳の向こう側で私に何かを
訴えかけていた。



「はい………。考えます。」



大輔さんは頷くと携帯をちらりと見て


「車が着いたらしい。行くぞ。」

そう言って歩き出した。


私は輝琉君の前まで行くと頭を撫でて

「お母さん達と先に帰っておいて?
隆弘君、倉庫に行かなきゃだから。」


そう言うと輝琉君は頷いて


「奈々ちゃん、バイバーイ!また遊ぼうね!絶対だからね!」


と言い残して走っていった。