私は立ち上がるとみんなの方を見て
頭を下げた。
「「「「「「「奈々!?」」」」」」」
「ごめんなさい。私はみんなから隆弘を
遠い存在にしてしまって。
あの時だって、みんなと仲が良かったのに、こんなことになって……
ごめんなさい!」
ずっと頭を下げていると誰かが頭を
撫でてくれていた。
顔を上げると奏が優しく見ていた。
「奈々のせいじゃない。雅のせいなんだ
みんな、奈々が悪いと思っていない。」
みんな私を微笑んでみていた。
「奈々ちゃん。自分を責めないで。」
「奈々…。私は奈々の方が心配だよー」
「皇龍のみんなは誰も奈々ちゃんを
責めたりはしない。安心して?」
「みんな…………ありがとうっ。」
みんなの顔を見ていると安心して涙が
ポロポロと出てきちゃった。
「奈々………皇龍は仲間だろ?」
「うん!………ありがとう健太。」
「あっれ〜?何さりげなくいいこと
言っちゃってんの〜?」
「う、うるせぇ!菜摘のバーカ!」
またいつもの様に菜摘と健太の言い合い
が始まって、みんなで止める……
そんなことさえが出来なくなってしまう
始まりの前まで戻りたい。
何度神様を恨んだだろう。
だけど今が変わることはない。
あと3ヶ月……………
みんなとの思い出を作るんだ