「……ど、どういうことですかっ!?
た、隆弘は雅に撃たれて……
え?隆弘が生きている!?」



「落ち着け。奈々。」


奏が諭すように言うけど、それどころ
じゃない。だって…………




「だが、隆弘はお前らのことは覚えて
いない。」




「「「「「「え………」」」」」」



「記憶喪失になっちまったんだよ。」




隆弘が……私のことを覚えていない?


胸が苦しくて隆弘とのペアリングを
ギュッと握った。私は隆弘とは
結ばれることは無い……………。




「奈々……………大丈夫か?」



「はい。私は隆弘がどこかで生きていてくれれば……いいんです。」



この言葉は嘘なんかじゃない。