「テメェらよく聞け!!!
俺は姫だが守られるつもりは一切
ねぇーからな!それと、自分の命は
自分で守る!勝手に守ろうとすんな!
自分の命を大切にしろ!
姫だからといって差別は一切無しだ!
よく覚えとけ!
不満がある奴は喧嘩で勝負だ!
いつでもこい!分かったかー!」





「…………は?」




蓮は気づいてないみたい。ふふっ。
気づくかもだけど………



今言った言葉はね、金煌の姫になった
時のスピーチの言葉。



「じゃあね。…………蓮。」



まだ、ぽかんとしている蓮に
背を向けて歩き出した。



「姫華っっ!待ってくれっ!」



後ろから蓮の焦った声が聞こえてきた
けど、私は後ろには振り向けないんだ。



ごめんね。蓮。



せっかく離れるって決めたんだ。




私は寮を後にして学校に向かった