ミネラルウォーターのペットボトルを片手に、布団の上に転がりながら少しだけ開けた窓の外を眺めていた。
 太陽は少し前に完全に沈み、今は、夜の空気に夏特有の重さを含んで、私の周囲を漂っている。
 外から聞こえる楽しそうな声、急いでいるのだろうか、早足の下駄の音。
 楽しそうなのはいいことだ。
 私には関係の無いことだけど。