そんなある日、
私は教室で友達とふざけていて
冬也の座っている机にぶつかってしまった。
寝ているのだろうか、
顔を机に伏せて動く気配が無い
うわ......最悪。
でも謝らなきゃっ
「冬夜、ごめんっっ!!」
そう言って振り返ったら
彼は机に顔を伏せていた。
音楽を聞いているのだろうか、
イヤホンを耳に挿している。
眠っているのか、
彼の耳に私の声は届いていないようだ。
ーーキーンコーンカーンコーンーー
あ、チャイム鳴っちゃった。
気付いてないみたいだし、まいっか。
私はそのまま自分の席に座った。