「な、、なに?」
俯き加減で答える私に、
彼はとんでもないことを言った。
『お前、誰とでも付き合えんだろ?
なら、俺と付き合ってよ。』
ーーー!!?
苛立ちと恥ずかしさで、今にも爆発しそうだ。
何より、今までまともに話したことも無い相手に告白された事に驚いた
『みんな言ってるぞ。
お前は涼太を忘れられないんだろう。って
本気で好きでお前と付き合った男が可哀想だってさ。』
「だったら何で冬也が私と付き合うのよ。
それに私の事何も知らないくせに、
良い加減なこと言わないでよ。」
とっさに私はそう言った。
『お前見てれば分かるよ。性格とか、考えてる事とか。
それに、本気じゃない同士付き合ってれば被害者が減るから。』
その言葉に無性に腹が立って
私は授業中なのもお構いなしに教室を出た。
ーーー腹立つ。なにあの、何でもわかってるみたいな言い方。
どうしようが私の勝手でしょ。ーーー
その後もイライラは治らなかった。
結局その日は教室に戻るタイミングを失って早退した。