今日もまた。



「皐月。野菜の好き嫌いはダメだよ。」


「ごめんなさーい。」


あれ?昨日夕飯の野菜残したのバレてる?


やっぱり翼はなんでも分かるんだな。


「はい。野菜ジュース。」


うげっ!


「大丈夫だよ。皐月が飲めるやつ買ったから。」


「本当!?」


ほんっとに翼は良い人だなぁ!

私のこと、よくわかってくれてる!


そんな事を思いながら、翼から野菜ジュースを受け取る。


しっかり飲むんだぞ、と言うと、翼は自分の席に戻った。



「ねぇ皐月。」


雫に呼ばれ振り返る。


「夕飯一緒に食べたの?」


「いや。食べてないけど。」


ふーんとただ一言言うと難しい顔をする雫。


「あんたは疑問に思わないの?」



……なにに?