「なんの…話し…?」


おずおずと尋ねてくる皐月に、俺は一言なんでもないと言うと、彼女は顔をしかめた。


え?レアじゃないこの顔!!!!



じゃねーよ!


「皐月どうした?」


すぐに皐月の顔を覗きこむ。


今にも泣きそうな顔が目の前にある。


彼女は唇を一度噛みしめると、言った。


「なんかね…心が痛い。」


ドクンっ…。


心臓が大きく鳴った。


…ねぇ、それって……。


「…なんでだろう?」


首を傾げて悩む皐月に、
自惚れてもいいかな?なんて心の中で問う。


まぁもちろん、答えなんて返ってこないけどね。