つ、つ、つ、ついに来ました、日曜日!


「服はこれでいいかな?」


独り言を呟きながら、鏡に写る自分とにらめっこ。


「姉ちゃんなにやってんの?デート?」


「わぁ!大翔ノックしてよ!」


弟の大翔は私の部屋の扉を開けて難しい顔をしてこちらを見ている。


「な、なによ…。」


「……。」


ジーっとこちらを見る大翔。


「もう!なによ!」


「いや。髪はおろした方がいいんじゃないかと思って。」


なんだ…。アドバイスか…。


「…そうしようかな…」


「あ!あと言い忘れてたこと1つ。」


人差し指をたてて私に告げる。


「如月さんって人が待ってるよ。」


「……。」


「……?どした?」


バシンと思いっきり大翔を叩く。


「早く言ってよね!」


「いった!」


あたふたしながらも、私はやっとの思いで支度を済ませた。