「……母校って……あそこか?」
俺は戸惑いながらレッドに尋ねる。確かに見覚えのある学校に見えたが、なんだか雰囲気が違っていたため、気付かなかった。
「そっ。大分雰囲気変わってるけど、俺らが通ってた高校だよ。俺らが消えてからいろいろあったみたいだな。」
「かっ……変わりすぎだろ。」
とんでもなく広い敷地に、警備兵らしき人達が並んでいる。高校にはとても見えない。しかも、よく見るとなんだかいつもとは様子が違う。
「何があったんだ?この学校、普通の学校だったよな?」
この質問にレッドは、
「もうすぐ会議で説明されるよ。」
「会議?そんなのあったか?」
「もう収集かかってるよ。部隊の隊長全員司令部集合だってさ。」
ちなみに、レッドは暗殺部隊の隊長だ。人ごとの様に話すこいつに、
ポコッ……
「だったら早く言えって言っただろうがっ!」
「いったいなぁー。話したじゃん。」
めんどくさがりな性格のレッドを引っ張り、会議の行う場所へ急いで行った。
‐時間:19:25 場所:基地司令部
「お待たせしましたっ!」
敬礼して会議に参加しようとしたら、レッドの姿が見えないことに気付いた。
「あれっ?……レッドはどこに……。」
すると、リッサが不機嫌な声で言った。
「あのバカはどこに行った?既に会議は始まろうとしているっていうのに。」
「申し訳ありません!総司令官っ!」
リッサはこの部隊の総司令官だ。しかも戦歴が長く、総司令官直々に参戦する。とても珍しい部隊だ。
「ここに居ますよ〜。」
不抜けた返事が帰って来た。レッドだ。
「遅すぎる……一体何をしていたのかしらねぇ……。」
「申し訳ないでーす総司令官ー。今後気をつけまーす。」
全く……と不機嫌度MAXなリッサが溜め息をつき、会議が始まった。
「今回出動するのはこの高校。政府直属のこの高校で、不正が起きているとの連絡を受けた。上からの情報によると、生徒への虐待からわいせつ行為、おまけにありえないほどの莫大な資金が消えてしまっている。見たとおり、敷地は広がり兵を雇用し、武器も使用している。教師陣の中には派閥があり、情報によると我々に協力してくれる者も少なからずいるそうだ。」
……かなり変わってしまったようだ。これが俺達の通っていた学校とは思えない。
「我々の任務は、人質にとられた生徒、及び教師の救出。そして、悪の根源の排除。必要があれば、殺してしまってもいいそうだ。相手が攻撃してきたら潰せ!分かったか!」
『はっ!了解しました!』
いつ聞いても、リッサの演説には迫力がある。みんなが慕う理由も分かる。
そう、リッサはこの部隊のオカン的存在だ。
こんなことは、本人の前では決して言わないがな……。
俺は戸惑いながらレッドに尋ねる。確かに見覚えのある学校に見えたが、なんだか雰囲気が違っていたため、気付かなかった。
「そっ。大分雰囲気変わってるけど、俺らが通ってた高校だよ。俺らが消えてからいろいろあったみたいだな。」
「かっ……変わりすぎだろ。」
とんでもなく広い敷地に、警備兵らしき人達が並んでいる。高校にはとても見えない。しかも、よく見るとなんだかいつもとは様子が違う。
「何があったんだ?この学校、普通の学校だったよな?」
この質問にレッドは、
「もうすぐ会議で説明されるよ。」
「会議?そんなのあったか?」
「もう収集かかってるよ。部隊の隊長全員司令部集合だってさ。」
ちなみに、レッドは暗殺部隊の隊長だ。人ごとの様に話すこいつに、
ポコッ……
「だったら早く言えって言っただろうがっ!」
「いったいなぁー。話したじゃん。」
めんどくさがりな性格のレッドを引っ張り、会議の行う場所へ急いで行った。
‐時間:19:25 場所:基地司令部
「お待たせしましたっ!」
敬礼して会議に参加しようとしたら、レッドの姿が見えないことに気付いた。
「あれっ?……レッドはどこに……。」
すると、リッサが不機嫌な声で言った。
「あのバカはどこに行った?既に会議は始まろうとしているっていうのに。」
「申し訳ありません!総司令官っ!」
リッサはこの部隊の総司令官だ。しかも戦歴が長く、総司令官直々に参戦する。とても珍しい部隊だ。
「ここに居ますよ〜。」
不抜けた返事が帰って来た。レッドだ。
「遅すぎる……一体何をしていたのかしらねぇ……。」
「申し訳ないでーす総司令官ー。今後気をつけまーす。」
全く……と不機嫌度MAXなリッサが溜め息をつき、会議が始まった。
「今回出動するのはこの高校。政府直属のこの高校で、不正が起きているとの連絡を受けた。上からの情報によると、生徒への虐待からわいせつ行為、おまけにありえないほどの莫大な資金が消えてしまっている。見たとおり、敷地は広がり兵を雇用し、武器も使用している。教師陣の中には派閥があり、情報によると我々に協力してくれる者も少なからずいるそうだ。」
……かなり変わってしまったようだ。これが俺達の通っていた学校とは思えない。
「我々の任務は、人質にとられた生徒、及び教師の救出。そして、悪の根源の排除。必要があれば、殺してしまってもいいそうだ。相手が攻撃してきたら潰せ!分かったか!」
『はっ!了解しました!』
いつ聞いても、リッサの演説には迫力がある。みんなが慕う理由も分かる。
そう、リッサはこの部隊のオカン的存在だ。
こんなことは、本人の前では決して言わないがな……。