‐時間:10:30
「ねぇねぇ……痛いとこって何処なの?俺に詳しく教えてよ。」
ニヤニヤした顔でレッドは、ベッドに乗り俺にまたがった。
「冗談抜きでやめろっての。マジで痛ぇんだから。」
「へぇー。……じゃあここも痛い?」
そう言うとレッドは、俺の腹筋あたりに握りこぶしを軽く押し当てた。
「痛っ…てぇ………てめ……ふざけんなよ……!……マジでっ……痛えって言ってんだろ!」
鈍く重い痛みが腹に響く。恐らく全身打撲しているだろう。レッドは嬉しそうに俺の反応を見て、
「うわぁ、本当に痛そうだねー。痛い割には動か無いけどねー……じゃあここは?」
そう言うとレッドは俺の右肩に手を置き、少しずつ指先に力を入れていった。少しずつビリビリと肩に痛みが走る。俺は痛みに声を詰まらせた。
「あ…く……ぐっ………はっ……はぁっ……痛いっ……からっ……やめ、ろ……!」
少し大きな声で途切れとぎれに言う。レッドはまだ手を離さない。レッドの顔は笑っている。
「……痛い?……すごく痛い?大丈夫、傷が開かない程度にしか力入れてないからさ。……ね?」
ニコッと笑うと、少し力を込める。俺は激痛に耐えられず、レッドの手首を左手で掴み、肩から離した。
「はぁっ……はぁっ……お前……いい加減に……しろっ……!」
肩からレッドを引きはがす勢いで俺は半身起き上がった。身体中に痛みが走ったが、今はそれどころじゃない。
「うわっ……。」
レッドは俺に押され、ベッドにポフンと座り込んだ。
「っ──……体はっ……やめとくんじゃなかったのかよ……。」
涙目になりながら、レッドに言った。
「もう、根性ないなー。もう少し俺を楽しませてよー。……でもさー……こんなに痛々しい姿のジョー君は、なかなか見れないなーと思ってね。我慢できなかったんだよ。ゴメンね☆」
「っ……ふざけんなよ……この変人野郎が……。」
俺は右肩をさすり、レッドを睨んだ。
「ゴメンって言ってんじゃーん。メンゴメンゴ☆」
「……傷口が開いてたらてめぇのせいだからな!……ったくよ……。」
俺は深いため息をついた。
「……でもさー。痛みがあって良かったじゃん。生きてる証拠だよ。……俺なんて切られ過ぎて、あんまし痛くないんだー。もう切れてもたいして痛くないもん。」
「……は?どうゆう……意味だよ。」
レッドは自分の手を開いたり閉じたりしながら、俺に話す。俺はレッドの言っていることが理解できなかった。
「全くもぅ……ジョー君ったら馬鹿だねぇ。」
「はぁっ!?」
「そのまんまの意味だっての。俺痛覚鈍ってんの、前々から知ってたでしょ?最近、さらに鈍ってきてるって、クソじじいからヤバイよって言われちゃったの。」
クソじじいとは、俺らを治療してくれた医者のことだ。それよりも、レッドの言葉に俺は呆然としていた。あまりにも突然過ぎて、まさに、開いた口がふさがらない状態だ。
「なんだよ……その突然のカミングアウトは。」
レッドに戸惑いながら聞く。
「別にー?そこまでたいしたことじゃ無いじゃん?むしろ、痛くなくてラッキーって感じ。大体、痛みがなくても……。」
「俺が聞いてんのは、さらに悪くなってるって言う事を聞いてるんだ!……お前……もっと悪くなってんのか……?」
俺は前に乗り出し、レッドの右肩を掴んだ。
「そうだけど。……問題あんの?」
平然と答えるレッドに俺は、
「問題あるに決まってんだろ!お前……俺にさっきm……。」
ガララッ……!
俺が話していると、引き戸が勢い良く空いた。
「ねぇねぇ……痛いとこって何処なの?俺に詳しく教えてよ。」
ニヤニヤした顔でレッドは、ベッドに乗り俺にまたがった。
「冗談抜きでやめろっての。マジで痛ぇんだから。」
「へぇー。……じゃあここも痛い?」
そう言うとレッドは、俺の腹筋あたりに握りこぶしを軽く押し当てた。
「痛っ…てぇ………てめ……ふざけんなよ……!……マジでっ……痛えって言ってんだろ!」
鈍く重い痛みが腹に響く。恐らく全身打撲しているだろう。レッドは嬉しそうに俺の反応を見て、
「うわぁ、本当に痛そうだねー。痛い割には動か無いけどねー……じゃあここは?」
そう言うとレッドは俺の右肩に手を置き、少しずつ指先に力を入れていった。少しずつビリビリと肩に痛みが走る。俺は痛みに声を詰まらせた。
「あ…く……ぐっ………はっ……はぁっ……痛いっ……からっ……やめ、ろ……!」
少し大きな声で途切れとぎれに言う。レッドはまだ手を離さない。レッドの顔は笑っている。
「……痛い?……すごく痛い?大丈夫、傷が開かない程度にしか力入れてないからさ。……ね?」
ニコッと笑うと、少し力を込める。俺は激痛に耐えられず、レッドの手首を左手で掴み、肩から離した。
「はぁっ……はぁっ……お前……いい加減に……しろっ……!」
肩からレッドを引きはがす勢いで俺は半身起き上がった。身体中に痛みが走ったが、今はそれどころじゃない。
「うわっ……。」
レッドは俺に押され、ベッドにポフンと座り込んだ。
「っ──……体はっ……やめとくんじゃなかったのかよ……。」
涙目になりながら、レッドに言った。
「もう、根性ないなー。もう少し俺を楽しませてよー。……でもさー……こんなに痛々しい姿のジョー君は、なかなか見れないなーと思ってね。我慢できなかったんだよ。ゴメンね☆」
「っ……ふざけんなよ……この変人野郎が……。」
俺は右肩をさすり、レッドを睨んだ。
「ゴメンって言ってんじゃーん。メンゴメンゴ☆」
「……傷口が開いてたらてめぇのせいだからな!……ったくよ……。」
俺は深いため息をついた。
「……でもさー。痛みがあって良かったじゃん。生きてる証拠だよ。……俺なんて切られ過ぎて、あんまし痛くないんだー。もう切れてもたいして痛くないもん。」
「……は?どうゆう……意味だよ。」
レッドは自分の手を開いたり閉じたりしながら、俺に話す。俺はレッドの言っていることが理解できなかった。
「全くもぅ……ジョー君ったら馬鹿だねぇ。」
「はぁっ!?」
「そのまんまの意味だっての。俺痛覚鈍ってんの、前々から知ってたでしょ?最近、さらに鈍ってきてるって、クソじじいからヤバイよって言われちゃったの。」
クソじじいとは、俺らを治療してくれた医者のことだ。それよりも、レッドの言葉に俺は呆然としていた。あまりにも突然過ぎて、まさに、開いた口がふさがらない状態だ。
「なんだよ……その突然のカミングアウトは。」
レッドに戸惑いながら聞く。
「別にー?そこまでたいしたことじゃ無いじゃん?むしろ、痛くなくてラッキーって感じ。大体、痛みがなくても……。」
「俺が聞いてんのは、さらに悪くなってるって言う事を聞いてるんだ!……お前……もっと悪くなってんのか……?」
俺は前に乗り出し、レッドの右肩を掴んだ。
「そうだけど。……問題あんの?」
平然と答えるレッドに俺は、
「問題あるに決まってんだろ!お前……俺にさっきm……。」
ガララッ……!
俺が話していると、引き戸が勢い良く空いた。