「ちょっとお茶しよ!」
「うん!する!」

近くにあったケーキ屋さんに立ち寄った

「う〜ん美味しい〜」
「やっぱケーキが一番好きだ〜」

とても幸せだ

「ねぇ結愛」
「ん?どした?」

紗奈はレモンティーを一口飲んで

「結愛もさ、いい加減諦めて新しい好きな人作ったら?」

やっぱり…朝紗奈が言おうとしていたことだった。

「10年後に会おうって約束したの6歳の時でしょ?そんなのあっちは覚えてるわけないと思うよ?」

あたしもレモンティーを一口飲んだ

「確かにそうかもしれないけど、確率は0じゃないじゃん?」
「そうだけどさ、もしあっちに彼女がいたりしたらどうするの?」
「その時はその時でまた考える。とにかくあたしは翔くん以上の人を好きになれないんだ」

いくら言っても考えを曲げない私に呆れたのか

「そっか、結愛の気持ちが変わらないならしょうがないか」

紗奈はまたケーキを食べ始めた

紗奈は紗奈なりにあたしのことを考えてくれている

「ありがとう」

あたしもまたケーキを食べ始めた