「これよくない!?」

駅前のとある雑貨屋

「あー!いいかも!」

晃汰の誕プレを探している

「晃汰に欲しいものとか聞かなかったの?」
「聞いたよ!でも…」
紗奈は少し顔を赤らめて
「紗奈がいててくれればそれでいいって…」
そう言い紗奈は後ろを向いた

「なんだそりゃ!!」
つい、ツッコんでしまった

「ほ、ほんと困るよね!」
後ろを向いて言う紗奈の耳は真っ赤になっている。

全く、なんちゅうカップルなの
おかしくなってくる

クスッ
「あー!また笑った!なんなのよ!」
「ごめんごめん!でも…アハハハ!」

笑いが止まらなくなってしまった私

「もういいよ!結愛なんて!」

紗奈は頬を膨らませて店の奥へと行ってしまった

「まってよ〜ごめんってば〜」

紗奈を追いかけようとすると
あるものが目に止まった。

近づいて手に取る

「四葉のクローバー…」

四葉のクローバーのストラップ

ポケットからスマホを取り出す
私のスマホにはストラップの紐だけがついている
ここには四葉のクローバーがついていた
でもどこかへ落としてしまい、今はストラップの紐だけがついている。
四葉のクローバーを落としたことを知ったときはショックだった。

大切な物だったから…
10年前にもらった大切な…