「おめでとう!龍、芽夢!!」
 
 
あたしは二人に向かって言う。
 
 
‥本当に良かった!
 
こうなるんじゃないかな、とは思ってたけど。
 
 
やっぱり嬉しいな‥。
 
 
 
「龍、お前告るの遅すぎ。」
 
「本当に氷夜の言った通りよ。
芽夢がどれだけ待ったことか‥。」
 
 
「‥‥な!?」
 
 
‥‥‥えぇ!?
 
龍もあたしと同じで、まさかそんなことを言われるとは考えていなかったらしい。
 
 
 
「‥お前等なぁ‥‥
おめでとうくらい、言ってくれたって良いじゃねぇか!」
 
 
「嫌よ!」
 
流雨が威張って言う。
 
 
 
「何だよ!だったらもう良いっての!」
 
 
龍が少しふてくされる。
 
 
 
「‥まぁ、良かったじゃねぇか。
おめでと。」
 
 
その様子を見て氷夜が言った。
 
 
「あ‥あぁ。」
 
龍の頬が赤くなる。
 
 
 
「この話はここまでにしましょう。」
 
今まで黙っていた芽夢が切り出し、みんながそれぞれの場所へと散った。
 
 
 
「龍!」
 
そう言ったのは流雨。
 
 
「‥何だよ。」
 
 
 
「おめでとう。」