「‥‥‥。」
　
　
一気にその場が静まりかえった。
　
　
‥‥さっきの流雨の言葉‥聞かれてないよね！？
　
　
　
「どうかしましたか？」
　
明らかに、様子がおかしい流雨を見て芽夢が言う。
　
　
「なっ何でもないわよ！
おかえり芽夢、龍。」
　
　
どうやらさっきの話には、気付いていないらしい。
　
　
「‥龍‥‥。」
　
あたしは流雨と芽夢が何かを話している間に、龍に向かい手招きをして呼んだ。
　
　
「何だよ。」
　
　
「‥‥成功した？」
　
芽夢に聞かれない様に、あたしは小さく呟く。
　
　
「成功したって‥何が？」
　
　
‥‥本当、氷夜といい龍といい‥
何でこんなに鈍いの！？
　
　
「そんなの、一つに決まってるでしょ？
告白は成功したのかってこと！」