あっという間に日も暮れ、空には星が輝く時間になった。
 
 
 
「芽夢と龍遅いねー。」
 
あたしは、窓から外を眺めながら言った。
 
 
「何言ってるの、魅夜。帰りが遅いってことは‥‥」
 
流雨はにやっと微笑んで言う。
 
 
‥‥絶対に流雨、この状況を楽しんでる。
 
 
 
「なぁ、つまりそれってどういう意味なんだ?」
 
 
氷夜は流雨の言った言葉の意味が、いまいち分からなかったらしい。
 
 
「だから、芽夢と龍は良い感じってことよ!
 
そうじゃなかったら、こんな時間まで帰って来ないわけないでしょ?」
 
 
「そういうことか‥。」
 
氷夜は納得している様だった。
 
 
「もしかしたら、このまま朝帰‥‥」
 
「ただいまー。」