「‥‥‥。」
 
 
「細かく覚えてねぇけど‥‥まぁ二・三年くらいだろ。」
 
 
あたしが黙っていると、氷夜はそっけなくそう言った。
 
 
「じゃあ‥もう何年も、みんなと一緒に居るんだね。」
 
 
自分からこの話をしたのに‥
あたしの知らない時間をみんなは一緒に過ごしてきた、そう思うと胸が締め付けられた。
 
 
‥あたしって弱い。
 
 
 
「‥なーに落ち込んでんだよ。
 
お前と過ごしてきた時間が短くったって、俺は‥‥お前が‥
お前を‥仲間だと思ってる。
 
それはみんなも同じなはずだ。」
 
 
「‥‥あ‥ありがと。」
 
「お、おう。」
 
 
氷夜の一言で、元気が出たり悲しくなったり‥。
 
不思議。
 
 
‥それにしても、よくあんなくさい台詞言えるよね。
 
そう思ったなんて、絶対言えない!