「実際のところ、芽夢って龍のことどう思ってるのかしら?」
 
 
流雨が腕を組みながら言った。
 
 
「まぁ、龍は確実に惚れてるな。」
 
 
氷夜の言葉に、あたしたちは頷く。
 
 
 
龍はというか‥
あたしはもうとっくに二人とも‥‥
 
そんなことを思いながらも、あたしは口に出さなかった。
 
 
‥このまま行けば、二人のことは心配しなくても良い方向にいく気がする。
 
 
 
「‥二人が居ないと、少し寂しいわね。」
 
流雨は近くの椅子に腰掛け、部屋を見渡した。
 
 
「だね。この部屋ってこんなに広かったんだ‥。」
 
 
二人が居ないと、部屋がすごく広く見えてくる。
 
 
あたしと流雨がそんなことを話していると、黙っていた氷夜が口を開いた。