「俺はコーヒー。」
 
氷夜があたしに続いて言った。
 
 
「私は‥紅茶で。」
 
「私も紅茶ー!」
 
「俺は‥‥ミルクティー。」
 
 
‥ジュース頼んだのって、あたしだけ!?
 
 
 
「‥みんな‥‥大人だね。」
 
 
ショックを受けながらあたしは言った。
 
 
「え?いきなりどうしたの魅夜。」
 
 
 
「いや‥‥。」
 
 
 
出てきたジュースは、当たり前のことながら市販のものよりも美味しかった。
 
 
もしかしたら、そうじゃないのかもしれない。
 
 
 
ジュースが美味しいと感じたのは、みんなと一緒に飲んだせいなのかも‥‥。
 
楽しかったからなのかもしれない‥‥。