「あっ‥‥ねぇ!
 
もしかして、あの店じゃない?」
 
あたしは遠くの真っ直ぐ行ったところを指差す。
 
 
「‥え?どこ?」
 
「見えねぇぞ。」
 
 
みんな同じようなことを言った。
 
 
「えー!?
あそこにあるでしょ?」
 
「絶対ない!
お前の見間違い!」
 
 
もう!
‥‥絶対あるのになー。
 
 
 
 
 
「‥‥ほらね?」
 
 
あたしが言った通りの場所に、カフェはあった。
 
 
「魅夜、視力良いわねー‥。」
 
「魅夜、俺お前を見直したぜ!」
 
 
いや、こんなことで見直させても困るんだけど、龍。
 
 
 
「そんなことは良いけどよー、早く並ばないか?」
 
 
氷夜は、どんどん長くなる行列を見て言った。