「待たせたな!」
 
 
数分後、少し疲れた様子で龍が戻ってきた。
 
 
「‥‥それで‥あの娘たち‥‥は?」
 
あたしは恐る恐る聞いた。
 
 
「あぁ‥‥。
 
案内するってしつこかったけど、なんとかカフェの場所だけ聞いてきたぜ。」
 
 
龍は満足したように笑う。
 
 
「そっかぁ‥。良かった。」
 
 
安心して、つい本音が出た。
 
 
 
「‥‥なら早く行きましょ!」
 
 
あたしは流雨は話を変えるようにして、明るく言ったのが分かった。
 
 
‥流雨らしい優しさだね‥‥。
 
あたしは心の中で呟いた。
 
 
 
あたしたちは、龍の言葉を頼りにカフェへと向かった。