「魅夜!?どうしたの!?」
 
 
そう言いながら、流雨はあたしの横にかがんだ。
 
 
「‥‥‥嫌‥。」
 
 
それしか言葉が出てこなかった。
 
 
「大丈夫か!?
 
とりあえず少し落ち着け。」
 
 
「何があったのか‥
話してくれませんか?」
 
 
氷夜に続いて、優しい声で芽夢が言った。
 
 
 
「‥‥‥あの四人組の娘‥‥
 
 
‥通ってた学校で同じクラス‥‥
 
いじめられた‥‥
馬鹿にされた‥‥」
 
 
何を言ってるのか、何を言いたいのかが自分でも分からなかった。
 
 
 
「‥‥そっか。」
 
そう言って、氷夜があたしの頭を軽く叩いた。
 
 
「じゃあ、今はまだ会いたくないよな。」
 
 
あたしは頷いた。
 
 
「‥でもこれだけは覚えてろ。
 
俺たちはお前の仲間だ。
お前の親友だ。
 
 
だから心配するなよ。」