流雨は、そんな氷夜の言葉に聞き返す。
 
 
「え?」
 
 
「当たり前でしょ!
 
おばあちゃんがカフェの場所を知ってる確率なんて少ないでしょ?」
 
 
あたしがそう言うと、流雨は納得したように頷いた。
 
 
「流雨、俺が聞いてくるから黙って待ってろ。」
 
 
それだけ言うと、龍は四人組の女子高生の方へと向かった。
 
 
 
あれ?あの制服って。
 
 
あたしの通ってた学校の‥‥‥。
 
 
 
「‥‥‥‥嘘。」
 
 
あたしは暗い声で呟いた。
 
 
‥‥あの娘たち‥
 
あたしと同じクラスだった娘たち‥‥‥。
 
 
いつも、あたしをいじめて馬鹿にしてた娘たちだ。
 
 
 
こんなところで会うなんて‥。
 
もう二度と会わない、と思ってたのに‥。