「ねぇ、このカフェ今日オープンなんだって!」
 
 
一枚の紙を片手に、流雨が嬉しそうに言った。
 
 
 
「‥‥ふーん‥‥‥で?」
 
氷夜は本のページをめくりながら言った。
 
 
「で?‥って決まってるじゃない。
 
みんなで行くわよ!」
 
 
‥‥楽しそう‥。
 
少し行ってみたいかも。
 
 
あたしがそんなことを思っていると、龍が楽しそうに言った。
 
 
 
「いいな、行こうぜ!!」
 
 
「‥私も行ってみたいです。」
 
 
「あたしも当たり前行く!」
 
 
龍に続けて、芽夢とあたしが言った。
 
 
「みんな行くって言ってるわよ。
 
氷夜はどうするの?」
 
 
 
「俺はパス。
 
読書で忙しいんだ。」
 
 
そう氷夜が言うと、流雨は氷夜が読んでいる本を取り上げた。