「もし‥他人にそんなことを言ったのが、父さんにばれたら‥‥
本当に殺される。
 
そう思った。
 
 
あいつがやってたのは‥殴る蹴るの暴力だけじゃない‥‥。
 
台所にあった包丁を持って、暴れたことだってあったんだ。
 
 
あれは‥もう病気と言った方が良い。
 
 
 
‥‥本当に‥このまま、殺されるんじゃないかと思った。
 
 
もう耐えきれなくて‥
俺は児童相談所に話してしまったんだ。
 
で当然、調査のために家に来るだろ?
 
 
‥でもそのころの俺には、そんなことまで頭が回らなくて。
 
相談したことがばれて、父さんにそれまで以上に暴力を振るわれた。
 
 
‥何十分‥‥いや、何時間も。
 
 
飯をくれるわけも無くて‥死にそうだった。」