「‥‥次行こっか、氷夜。」
 
 
「‥‥‥?おぅ。」
 
 
 
‥あのワンピ、六千円!?
 
 
六千円なんて、今のあたしには大金だよ‥!
 
かわいかったけど。
 
 
 
「み‥魅夜、少しここ見て良いか?」
 
 
氷夜の視線の先にあったお店には、雑貨やアクセがずらっと並んでいた。
 
 
「氷夜って、アクセとか着けるの?」
 
 
「そっちじゃねぇよ。
龍のやつまたコップ割って、足りねぇんだ。」
 
 
「‥そういえば、少なかったかも。」
 
 
 
あたしも一緒にコップを探していると、隣のアクセが目に入った。
 
 
 
「‥‥‥‥。」
 
‥かわいい!
 
 
「‥何見てんだ?」
 
 
 
あたしが何かを見ていることに気付いたのか、氷夜がコップを片手にやってくる。