「‥‥‥‥やべぇ、恥ずかしい。」
 
 
真っ赤な顔になりながら、氷夜が言う。
 
 
「あたしも‥いざ呼ばれると恥ずかしい。」
 
 
「おっ‥お前が言えって言ったんだろ!」
 
 
「またお前って呼ぶー!」
 
 
「わ‥悪い、魅夜。」
 
 
 
やっぱり恥ずかしい。
 
‥‥慣れるまで、まだ時間がかかりそう。
 
 
 
「そっそうだ、早く頼も?」
 
 
「お‥おぅ。そうだな。」
 
 
 
あたしは、少しぎこちなく‥
でもはっきりと、魅夜と呼んでくれることが嬉しかった。
 
 
 
ラーメンを食べている間、そのことを何度も思い出しては、一人で恥ずかしくなっていた。