「何やってるんだろうね、あたしたち。」
 
 
「あぁ、まったくだ。」
 
 
「‥でもあたし氷夜とこうやって、くだらないことで言い争いするの嫌いじゃないよ。」
 
 
‥‥あたし、何言っちゃてんだ!
 
恥ずかしいし。
 
 
でも‥
あたしなりに、素直になったつもりなんだよ?
 
 
 
「お、俺も‥別に嫌いじゃねぇよ。」
 
 
「‥それなら、良かった。」
 
 
 
「お‥おい、さっさと飯食おうぜ!」
 
 
そう言った氷夜の顔は、いつもよりも少し赤かった。
 
 
「うん!」
 
 
 
少し歩き、あたしたちはお店に入った。
 
 
ガラッ‥
 
 
 
「いらっしゃーい!」
 
 
あたしたちが入ったお店は、ラーメン屋さん。