「おい、早くしないと時間なくなるぞ。」
 
「細かいことは気にせずに、行ってきて下さい。」
 
 
龍と芽夢が急かす様に言う。
 
 
「いや‥‥。
細かいことは気にせずに、って言われても‥。」
 
 
どうすれば良いの!?
 
 
「はいはい。
いいからさっさと行ってきなさい。」
 
「そうですよ。魅夜さん、刹那君。」
 
「氷夜、男なら魅夜をちゃんとひっぱれよ!」
 
 
そう言いながら三人は、あたしと氷夜をドアの前まで押していく。
 
 
 
「帰りは遅くなっても良いわよ。
楽しんできてね。」
 
「頑張って下さいね。」
 
「まぁ、とりあえず喧嘩はするなよ。」
 
 
 
「それじゃ、ばいばーい!」
 
 
 
バタンッ‥
 
 
流雨の言葉と共に、ドアは閉まった。