「‥どこかで見た顔だと思ったら。
 
こんなところで何してるの?」
 
あたしは気付かれない様にして、後ろから声をかけた。
 
 
「魅夜‥!?」
 
 
氷夜はよほど驚いたのか、座っていたブランコから立ち上がった。
 
 
 
「‥まぬけ面。」
 
 
「お前が驚かせるからだろっ!」
 
 
 
‥って、あたし何やってんだろ。
 
これじゃあ、また言い争いになるだけ。
 
 
‥‥素直に‥ならなきゃ。
 
ちゃんと、伝えなきゃ。
 
 
今、伝えないと‥言わないとダメな気がする。
 
 
 
 
 
「ごめん。」