神社に着くと、私は小銭を賽銭箱に入れ、手を合わせ祈った。


そして私は、護身の御守りと浄化の塩を買い、自分の周りにいる悪霊たちを追い払ってやろうと身構えた。


悪霊たちが私に向かってくるならば、私はもう一度、奴らを叩きのめさなくてはならない。


私は、神社から買ってきた浄化の塩を家の四隅に盛り、家中にパラパラと撒いてやった。


やっと手に入れた私たちの家に、悪霊たちを土足で入れてやるわけにはいかない。


ここは、私と武士さんと百合子、そしてお母さんが住む家だから。


夕方になって、百合子が学校から家に帰ってくると、私はやっと一人じゃなくなった。


私は少し安心し、何気なしに鏡に目をやると,私の目の下にはどす黒いくまができていた。