灰かぶりの少女が、お姫さまになってしまった夢の物語。


私は幼い頃、あの物語を何度も読んで、その度にあの貧しい灰かぶりの少女の気持ちを考えた。


継母と継母の連れ子である姉たちに日々、いじめられていたシンデレラ。


姉たちは着飾って、お城の舞踏会に出かけていくが、シンデレラには、ドレスがなかった。


シンデレラは、姉たちが楽しそうにお城の舞踏会に出かけていくとき、いったい、どんな気持ちだったのかしら?


姉たちが着ているドレスと自分が着ている古びた服を見比べたとき、シンデレラはどんな気持ちだったのかしら?


自分に幸せは来ないと、シンデレラは嘆いたのかしら?


世の中は不公平だと、シンデレラは感じていたのかしら?