そして次の瞬間、私の頭の中に、小さな食品工場で私と一緒に働いていた人たちの顔が浮かんだ。


毎日の流れ作業の中で、夢を失い、やりがいを見出だせず、自分の貴重なはずの時間を切り売りしているあの人たち。


私もこの人たちと一緒に、夢も希望もなくしていくのだろうかと思うと、私は毎日、いたたまれなかった。


どんなことをしても、私は自分の未来を変えてやろうと心の中で誓った。


どんなにつらいことも、苦しいことも、自分が幸せになるためならば、きっと耐えてみせると、私は思い続けた。