私が朝、目を覚ますと、テーブルの上には何本ものビールの空き缶が並んでいた。


朝、起きたばかりの私には、昨日の自分についてわからないことがたくさんあった。


昨日私は、何本のビールを飲んだのか?


私は、何時に寝たのか?


どうして私は、リビングのテーブルにうつ伏しているのか?


私が置き時計に目をやると、時計の針はもう午前八時半を指していた。


少し前の私なら、この時間には、食器を洗い、洗濯をして、部屋の掃除をしていたはずだった。


でも、今の私には目の前に並んでいるビールの空き缶を片付けることさえ億劫だった。