私は香川総合病院の看護師との話を終え、電話切ると、母のことが気になった。 母の身に、予期せぬ何かがあったのだろうか? 私は床に落とした携帯電話を拾い、すぐに家を出る準備を済ませ、車に乗り込んだ。 今以上に、悪い何かが起こることなんてあるのかしら? 車のエンジンをかけるとき、私はふいにそう思った。 私の悪夢は、まだ終わりそうになかった。