午後の三時、私は家に着きリビングのソファーに座った。


私はソファーに体を深く沈めると、何もする気が起きず、ぼんやりと白い壁を見つめながら、母のことを思った。


〈 お母さん、私、何もする気が起きません。

生きているのはつらいことだと、お母さんと二人で過ごしていたときも思っていたけど、私が無気力になることはなかった……。

お母さん、人は絶望を感じると、何もする気が起きなくなるものなのかしら?

お母さん、私、今のままではいけないってわかっているのだけれども、体がいうことを聞かないの。

前向きになれないの。

お母さん、こんなときってどうしたらいいのかしら?

いったい、どうすれば…… 〉