「百合ちゃん、学校に行かないとね、駄目な子になってしまうのよ。

人より劣っている子は、周りから馬鹿にされてしまうの。

百合ちゃんも、そんな子になるのは嫌でしょ。

だって、百合ちゃんはそんな子じゃないから……」


私は、私の腕の中で震えている百合子を救ってやりたかった。


この子は、少しも悪くない。


この子は、私のせいで怖い思いをして、部屋から出られなくなっただけ。


悪いのは、全部私だから……。