彼女たちは、三人とも魅力的な女性だった。


そして彼女たちは、なぜ自分たちが殺されなくてはならなかったのか、その理由を知らなかった。


彼女たちは皆、山村武士に愛された女たちだった。


そして山村武士は、ずっと私の憧れの人だった。


私はいつも、山村武士を遠くから見ていた。


そして、山村武士と一緒にいる彼女たちのことも……。


私は、幸せそうな彼女たちを見て、うらやましかった。


もしも、彼のとなりにいるのが、彼女たちではなくて、私だったなら……。


今のままでは、私の憧れが私の手の届かない所へと消えていってしまう。


私は、彼女たちが許せなかった。


彼女たちが生きていたら、私は幸せになれない。