私と武士は長い時間をかけて百合子を寝かしつけると、リビングに行き、向かいあってソファーに座った


そして憔悴しきった武士が、うなだれて、つぶやくように私に言った。


「百合子が、どうして立川早苗を知ってるんだ……」


武士の言葉が、私の胸に突き刺さった。


百合子が恐ろしい思いをしなくてはならない原因は、私にある。


私が犯した罪、私の過去の大罪が、悪霊たちを呼び寄せた。


悪霊たちの復讐は、私の大切な人たちにまで……。