気まずい・・・

誰か来てーー!!

「あれ!?ゆあじゃん!」

聞きなれた声に後ろを振り向く

「絢乃!」

「おはよっ!あ、葵君もおはよう・・・。」

「うっす。」

絢乃・・耳まで真っ赤!バレバレ・・・

「何はなしてたのーーー?」

二人だけの会話が始まった。

「あー。えっとな・・・」

「わたしには言えないこと・・・?」




チクリ



なんだろ・・・・なに・・・?何かが見える・・・。



『一目ぼれ・・・・・!!』

『は?お前が一目ぼれ・・・?ありえねー。』

『うっさい!お前が反応しなくてもいいわ。』

『ひっでー。』



これは・・・?

またピースがはまった。



「ゆあーー?先いくよーー??」

「あ!うん。ごめんっ今行くっ!」

松葉杖を上手に使って走った。

「は・・春田君。」

「ん?」

「今から言うこと・・・覚えてる?」

「なんだよー。」

「私達のクラスに転校生が来たときの話・・・なんだけど。」

「転校生・・・?」

春田君の口元がヒクッってした。

「うん。わたしが一目ぼれして、春田君にお前が一目ぼれ?って言われたときのなんだけど・・・。」

「覚えてるのか・・・?」

「うん。少しだけ・・・。」