昨日は、春田君に迷惑かけちゃったかもな・・・。

泣いちゃってたし・・・・。

そろそろ朝かな・・・?

学校に行きたくない・・・。






「おはよう。瀬川さん。」

担当医の声が聞こえる・・・。けど、私は目を開けない。

「瀬川さん?」

体をゆすって起こしてくれる。

「瀬川さーん。聞こえてますかー?今週はまだ学校ですよー?来週からですよー??」

春田君に会いたくない。会いたくない。

でも、やっぱりそれじゃあ。

「はい・・・。」

勇気を出して目を開けた。

「遅刻しますよ!急いでくださいね・・・」

「はい。ごめんなさい。」




「行ってきます。」

「あ、春田君が来るまで待ってたらどうです?」

「いや・・・ちょっと昨日喧嘩したので・・・。」

言いづらい・・・。

「そうなんだ・・・。じゃ、また放課後ね。」


「はい・・・。」

春田君が来るのは7時40分らしいから、まだ大丈夫。いまは30分だし!

そう思ってたのに・・・・。


「よぉ。ゆあ。」

「はっ春田君・・!?今、まだ30分だよ・・・?」

びっくりしたー・・・。でも・・・なんで?

「春田君。昨日は・・・ごめんね。」

考えてるよりも先に言葉になっていた。

「俺・・・。」

「ごめんっ!先行くね!」

走り出そうとしたとき・・・。

「待てよ!」

そういって腕を掴まれた。

「俺は、もう失うのはいやだ!」

「じゃあ・・・。わたしがもしも・・・ほかの人好きならあきらめてくれる?ほかの人と付き合えたら・・・。」

「・・・・」

「わたしは・・一緒になんていられない。」