私はショックを受けた。

「ゆあ・・?」

「あ、うん。いいと思う!私。春田君とは友達だから!大丈夫!」

「そう?じゃあ、明日。告白してみようかな・・?」

私は、絢乃の告白が成功しないのが分かっていても応援しようと思った。

「頑張って。」

「うん!」

ウソついてばっかって言われちゃうかな?

怖い 苦しい 悲しい 

どれでも選択できちゃう今の気持ちを押し殺して、記憶をおもいだすことだけを考えていた。


「じゃあ、ありがとね。」

「いえいえ。早く、思い出してね!」

「記憶・・・?」

「・・・うん。じゃーね!ばいばーい!」

大きく手を振ってばいばいと告げられた私は何もいえなかった。




「あ、瀬川さん。学校どうでした?」

「・・・先生。私どうして死ねなかったんですか?」

「・・・瀬川さん・・・?」

担当医の長谷川先生に聞いた。

「私なんかいなくてもよかったんじゃないですか?」

「そんなことないよ。瀬川さんは、みんなにとっても大切だよ。」

「・・・そうですか・・・。」

「学校はどうだった?」

「・・・私には・・分からないことがたくさんでした。」

「そっか。・・・実験・・失敗か。」

実験・・・?私は実験台・・・!?

「なんの・・・実験ですか!?」

おどろいて大声になってしまった。

「ははっ。いや、学校に行ったら少しでも記憶が思い出せるかと思ったのにってことですよ。」

「あ、そうですか・・・。」

過剰反応してしまっていた。

「じゃあ、明日からは病院生活になるから、着替えをお母さん達に持ってきてもらおうか。」

「え!?病院生活なんて聞いてないですよ!?学校にいけなくなるんですか!?」

「違いますよ。行けなくなるわけではなくて、行く日が限られます。土、日、水は病院。月、火、木、金は学校ってことです。」

今日は・・・火曜日。明日は・・・病院ってこと・・・?