「・・・で?話って?」

「私、葵のこと・・・す・・」

「俺は、付き合わないよ。」

「え?」

ちゃんと、すべて、伝えおわる前に、葵は言った。

「ど・・・して・・・。」

「ゆあが、友達がいいっていったんだろ?」

「そんな・・!でも、いまは・・・!」

「そんな、勝手なお願いは逐一きいてられるかよ。」

のどが凍った。

そっか。私。葵を
振り回してたんだ。

付き合おうって言ってくれて、付き合えたと思ったら、私から振られて。それでも、きっかけを作ろうとしていた葵に私は、言い捨てて。今度は私から告白?

そんなの・・・・。葵のことなんて、考えてもなかった。

「ご・・・めん。」

「だいたい、いっつも言いたいことは言いたい放題で、俺から告ってもすぐに振られて・・・。もう、ごめんだよ。俺が傷ついてないとでも思ってた?」

「それは・・・」

「もう、ゆあにはついていけない。」

言い捨てて葵は去っていった。

誰もいなくなった廊下にただ一人。

私とHRの鐘の音が聞こえてきた。


ごめんね。葵。




バイバイ。葵・・・もう、私達は終わりなんだね。


振り回してばっかで、ごめんね・・・。


私は、ただひたすら泣いていた。